こんにちは!山崎たくわんです。
みなさんは「おじ構文」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
・「〜かな?😅」のような独特な語尾
・妙にハイテンションな文章
ネットやSNSではよくネタにされていますよね。
私自身も長い間、ちょっとクスッと笑える面白い文章として見ていました。
もちろん、そこには独特の温かみがあることも分かってはいたのです。
でも、正直に言います。
「この文章を見習いたい!」と思ったことは、ただの一度もありませんでした。
……そう、つい最近までは。
おじ構文とは?
おじ構文とは、主におじさん世代(中高年男性)が送りがちな、独特な特徴を持つメッセージのことです。
主な特徴として、以下のような点が挙げられます。
・「元気してるか?😊」「頑張れよ👍✨」といった過剰な親しみやすさ
・「体調に、気をつけるんだぞ😀」と言った句読点(、や。)が多く、文章が長い
SNSやネット上では、しばしばコミカルな「ネタ」として扱われることが多いこの構文。
しかし、私の身近には、このおじ構文を巧みに操る本物の使い手がいます。
もしかしたらおじ構文の先駆者なのかもしれないと思ってしまうくらいの使い手です。
しかもその方は、ビジネスでもプライベートでも圧倒的な結果を出す、かなりの実力者なのです。
私の職場にいる、おじ構文の「先駆者」
会社に、日頃からとてもお世話になっている50代の大先輩がいます。
気さくで面倒見が良く、社内で会うことがあれば必ず「お!たくわん!元気してるか?!」と声をかけてくれるような人です。
仕事の相談はもちろん、プライベートの雑談にも付き合ってくれて、いつも周りを笑顔にしています。
そんな人柄の良さに、私は会うたびに、心の底から「長生きしてくださいね」と言っています。
本当に、ずっと元気で長生きしてほしい大好きな先輩です。
そんな先輩からある日、LINEでメッセージが届きました。
当時、私が慕っていた別の先輩が昇進し、他部署へ異動することが決まったときのことです。
新しく来る上司との相性や、これからの働き方に、私は少し不安を抱いていました。
すると先輩から、こんなメッセージが送られてきたのです。
「異動はどの会社でもあることだし、不安があればいつでも相談にのるから、頑張れ✊‼️」
もちろん、実際はもっと長文でした。
新しく異動で来る人の人柄について。
周囲の人間関係のアドバイス。
私が不安になりそうなポイントへのフォロー。
そして、最後の力強い励まし。
……控えめに言って、優しすぎませんか?
普通の業務連絡であれば、
「〇〇さんが異動します。後任は〇〇さんです」だけで終わる話です。
でも先輩は、私の見えない不安や気持ちにまで徹底的に寄り添って、その長い文章を紡いでくれていました。
実は「おば構文」にも、同じ力があった
実は、職場の先輩だけでなく、組合の活動で知り合った女性にも、同じように私の心を救ってくれた人がいます。
その方は、いわゆる「おば構文」の使い手でした。
私が妊娠し、出産を控えていたときのことです。
私は「計画無痛分娩」を予定していたのですが、なんとその方は、私の出産予定日をずっと覚えていてくれたのです。
予定日が近づいたある日、「そろそろ出産予定日だったよね?」と、1通のメッセージが届きました。
正直、とても驚きました。
自分自身ですら毎日が不安でいっぱいで、余裕がなかった時期です。
他人の出産の予定日を覚えてくれているなんて、思ってもみませんでした。
覚えていてくれただけでも泣きそうなほど嬉しかったのですが、その後に続くメッセージが、また輪をかけて温かかったのです。
『〇〇さんも心配してたよ〜💦』
『寝不足の中での出産、ここが頑張りどころねっ🩷』
『恐怖は一瞬‼️喜びは200倍だからねーっ‼️』
『お母さん頑張れーっ🇯🇵』
画面に並ぶ、たくさんのビックリマークやキラキラな絵文字。
出産前特有の孤独と恐怖に押しつぶされそうだった私にとって、その少しお節介で、だけど圧倒的にパワフルな言葉たちは、何よりも心強いお守りになりました。
文章を読むと、その人の「声」が脳内再生される
これまで私は、おじ構文やおば構文の魅力は「絵文字の多さ」や「独特なテンション」にあると思っていました。
でも、実際は違いました。
本当の魅力は、その文章を読むと、書いた本人の「声」が脳内でそのまま再生されることにありました。
「お!たくわん!元気してるか?!」
と笑って声をかけてくれる、職線の先輩の顔が浮かびます。
「お母さん頑張れーっ!」
と拳を握って応援してくれる、組合の女性の声が聞こえます。
記号や絵文字が、文章を温かくしているのではありません。
温かい人柄そのものが言葉に乗って届くから、読んだ私たちの心まで温かくなるのです。
世間でネタにされがちなおじ構文・おば構文は、小手先のテクニックではありません。
目の前の相手を「元気づけたい」「安心させたい」という、その人の溢れる優しさが、そのまま文章の形になって現れた結果だったのかもしれません。
私も憧れの「おじ構文」に挑戦してみた
そこで、私は思いました。
「もしかして、おじ構文を使いこなせば、私もあの温かみのある人間になれるのでは……?」
思い立ったら吉日。
私はさっそく、妹とその友人に試しにメッセージを送ってみることにしました。
今年は例年と比べて、ちょっち🤏涼しい夏になるみたいだゾ😄
毎年地獄のような暑さ🥵だったから、過ごしやすい夏🌊は嬉しいナ😁⭐️
ところで、今週末は予定空いてるカナ❓🤔
実は、柿の種をスーパーで買ってきたから、
一緒にホームパーティーでもしないか😉❓
返事待ってるゾ👍✨
我ながら完璧な仕上がりでした。
もし世の中に「おじ構文検定」なるものがあれば、間違いなく準1級は一発合格できたはずです。
しかし。
待てど暮らせど、返事は来ませんでした。
人柄は一朝一夕では作れない
「おじ構文」の挑戦と失敗で、ハッキリと分かったことがあります。
おじ構文・おば構文の本質は、決して絵文字や独特な語尾ではありませんでした。
・小さな変化にも、そっと気を配ること。
・日頃からフランクに声をかけること。
・不安なときに、全力で相談に乗ること。
そういう泥臭い日頃の積み重ねがあるからこそ、あの長い文章に、あたたかい「温度」が宿るのだと感じさせられました。
私のように、普段の信頼関係もないまま突然、「柿の種を買ってきたゾ👍✨」と送りつけたところで、相手が警戒するのは当然です。
悲しいかな、私だってそんなメッセージが来たら警戒します。
人柄がにじみ出る文章は、普段の自分という人間とあまりに乖離していると、決して成立しないのです。
だから私は、おじ構文そのものを見習いたいわけではありません。
あの文章を迷わず書けてしまう、先輩たちの「深い人柄」を見習いたいのです。
いつか私も、1通の文章を読んでもらっただけで、相手の脳内に私の「声」が温かく再生されるような、そんな魅力的な人間になれたらいいなと思います。


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