19都道府県全ての緊急事態宣言が解除されて、2ヶ月が経ちました。
都心部在住、普段は社員教育をしている事務員の私ですが、宣言中は出社しても電車はガラ空き、仕事が少しでも長引くと飲食店で夕飯を食べることができない状況が長らく続きました。
しかし、解除された瞬間に、宣言中行っていたソーシャルディスタンスとは一体何だったのか、目を疑ってしまうほど、平日も休日も人で溢れかえっています。
仕事が終われば少人数で飲みに行く人も見受けられます。
国内ワクチン接種の普及率も高まり、感染には配慮しながらも、コロナ前の暮らしに戻そうとする動きが肌で感じ取れます。
目に見えない、進化し続けるウイルスが私たちにどんな脅威をもたらすのかもはっきりと分からない現状に対し、経済回復のために、宣言直後から満員電車です。
会議も対面式に戻りつつあります。
本当に、今までと同じ働き方に戻って良いのか疑問に思います。
Withコロナで取り組んだ新しい働き方は、宣言が解けたら打ち消しなのでしょうか?
仕事が減ってはいるものの、新しい働き方によって
会社が求める業務効率、生産効率は、上がっているのではないのでしょうか?
個人的にはコロナ禍に応じた働き方は、
コロナウイルスから解放されたとしても続いて欲しいと切に願うことばかりです。
新型コロナウイルスがもたらした良い働き方 BEST8
私の思いとは反して、弊社は今まで通りの働き方に戻りつつありますが、
宣言中に良い働き方だと感じたこと、今後も続いて欲しい働き方をランキング形式で紹介します。
第8位 メール・チャットの活用
ちょっとした確認をしようと、電話を使って総務のある人に電話。
ところが、本人は在宅勤務のため不在。
こんなことが頻繁に起きました。
そんな背景から普及したのがメール・チャットです。
文章を書くことが苦手で、メールを避ける人も、
電話が通じない状況下では、せざるを得ませんでした。
メールだと形式ばった文章にしないといけない印象を持っている人は、
チャットを使うきっかけとなりました。
メール・チャットは以下のようなメリットがあると思います。
・電話で拘束される時間が減った
・送り主が誰なのか明確に分かる
・複数人にすぐ情報共有できる
急用であれば電話が最適かもしれませんが、急いでないのであれば、
確実にメール・チャットの方が、効率が良いということが露呈されました。
電話だとたまに「相手に伝える気ゼロでしょ、、」と思うくらいに早口な人、いますよね。
あまりにも早すぎて、名前、部署名すらも聞き取れないことがあります。
他にも「電話で伝えました!」「そんなこと聞いてないよ!」問題。
電話は、互いにメモでも残さない限り、揉めることがありますが、
これらの悩みもメール・チャットなら履歴で残すことができます!
これだけのメリットがあるのに、使わないなんて選択肢、もったいないと思いませんか?!
第7位 電話対応は携帯電話を使用
社内電話をかけても、相手が在宅勤務の場合、別の手段をとる必要があります。
メール・チャット以外で役に立ったのがスマホ(携帯電話)です。
コロナのおかげで、特定の人と電話をするときは、積極的に携帯電話を通じて連絡することが増えました。
つまり、電話の取り次ぎが激減したのです!
しかし、宣言解除後、携帯電話の利点があったことに誰もが気づいたはずなのに
ほとんどの人が、コロナ前のように部署の電話にかけ、取り次いでもらうという残念な結果になってしまいました。
電話の取り次ぎほど無駄なものはないと思っているのですが、
この考え、私だけなのでしょうか?と疑ってしまうくらいに取り次ぎをお願いする人が多いのです。
「あなたに用は無いけれど、業務一度止めてくれる?」
と言っているようなものです。
そして、取り次ぎ先がいないことが分かると、
「直接携帯電話にかけてみますー!」と平然と言うのです。
だとしたら、始めから直接、携帯電話にかけた方が効率よくないですか?!
会社の窓口となる部署は、顧客との繋がりもあるので、電話をなくすということは難しいかもしれませんが、
そうでない部署は、電話をなくした方が業務効率は爆上がりだと思うのです。
通信費も減って、これこそ働き方改革なのではないでしょうか。
第6位 残業ゼロ
仕事が減れば、経費削減を試みて、余剰に払わなければいけない残業手当を浮かせられないか会社は考えます。
元々、私のいる部署は残業が半年に5時間達するか達しないかという、超ホワイトな部署なのですが、
コロナ禍でほぼゼロになりました。
残業代で稼ぎたい人にとっては痛手だったかもしれませんが、
私は真反対の人間で、毎日定時で上がれることが嬉しくて堪りませんでした。
残業ゼロのメリットは以下のように感じます。
・心身ともに元気な状態で帰宅できる
・19時前に夕飯が食べれる
・副業できる
・ドラマが見れる
他にも理由はありますが、残業時間が浮いた分、自由な時間が増えて
暮らしが豊かになったと感じたのです。
コロナのおかげで、お金よりも時間の方が価値があると気付かせられたと同時に、
働いた時間と比例して生産力が上がることは無いと、改めて思いました。
1日8時間働くことですら長いと感じるのに、それ以上に働いても
疲れて生産力は落ちてく一方だと思います。
疲れて余裕のない人が、豊かな生活を送ることは難しいですよね。
豊かな暮らしがあるからこそ、質の高い仕事ができるということに気づいていただきたい・・・。
第5位 休暇がとりやすい
仕事がないのに、従業員が会社に来るだけで人件費がかかり、売り上げに影響してしまうので、
会社は、仕事がないときは休暇を取るように促しました。
他にも、少しでも体調が悪ければ、コロナに感染している可能性があるので、有給をとるようアナウンスがかかりました。
私の部署は、残業がゼロに近い、超ホワイトな部署なので、元々休みやすい環境ではあったのですが、上司、周りの人たちも積極的に休みをとるようになり、更に休みやすくなりました。
でも、この感覚って変だと思いませんか。
有給休暇はいつでも好きなタイミングにとって良いはずなのです。
そして会社が拒否をすることも法律上、できないのです。
それが、ある業務が特定の人に依存してしまうと、その人は休みにくくなってしまうのです。
他にも「こんなに忙しい時に、何休もうとしてるんだ?」と圧をかけている人も見たことがあります。
そんなギリギリの状態で普段から仕事していたら、病気等休まざるを得ない時に、どう対応するつもりなのでしょうか。
普段から、休みやすい環境を作るために、
休みを取る人は早めに休み宣言をして業務を引継ぎましょう。
残された人たちは、休む人が快く休めるよう引継がれた業務をしっかりと理解して、
不在の間、どのような対応をするか、お互いに認識にズレが生じないよう共有し、休みに向けて準備しましょう。
第4位 時差出勤
電車が混雑する時間を避けるために、定時より前後1時間スライドして出勤しても良いという制度ができました。
すると、会社の半数の人が定時よりも1時間早めに出社、退社する結果となりました。
私もそのうちの1人です。
この時差出勤は、管理職も適応され、多くの人が時差出勤をしているため、使いやすいのだと思います。
時差出勤のメリットは次の通りです。
・空いた電車に乗ることができる
・早く帰宅できる分ご飯も早く食べれて、好きなことができる
元々早起きが苦手でしたが、強制的に1時間早めに出社をすることで、夜型の生活から朝型に変わりました。
0時に寝て7時半に起きていたのが、今は22時半には寝て6時半に起きる生活を送っています。
自然と睡眠時間も増えて、不思議と頭がスッキリします。
これこそ、会社が求める生産性の高い状態なのではと思います。
第3位 飲みニケーション
ただでさえ8時間一緒に働いて過ごしているのに、そのままお酒を飲みに行く必要性が本当にあるのでしょうか。
8時間、共に働いた後に、2時間酒を飲み、時には延長して2次会で終電まで過ごすなんてことが稀にありました。
毎日会っているにもかかわらず、起きてから寝るまでの時間を、お金を払ってまでかかわる必要性があるのでしょうか。
お酒が飲める人にとっては、意味のあることなのかもしれません。
酔った勢いで本音が言える人もいるのかもしれません。
では、お酒が飲めない体質の人はどうでしょうか。
飲み代の対価として、酔っ払った上司、同僚の意外な一面を見て楽しめるかもしれませんが、それ以上の収穫があるでしょうか。
飲みニケーションで出てくる話題は、
・上司や後輩、同僚の愚痴
・自慢話
そんなものばかりでした。
中には酔っ払った勢いで、急に説教する人もいました。
ある程度、ガス抜きは出来るのかもしれませんが、飲みニケーションをしたところで、会社が大きな変化をもたらすことはありません。
飲みニケーションが無くなったことで以下のメリットを感じています。
・規則正しい生活を送ることができた
・変に気遣う機会が減ってストレスも減った
・お酌文化が自然消滅できた
自分を大事にする時間が圧倒的に増えました。
これって、すごい幸せなことだと思いませんか。
飲みニケーションを無くしたほうが良いとまでは言いませんが、
強制参加の飲み会は無くしてもいいのではないでしょうか。
第2位 在宅勤務
製造業や建築業等、現場を抱えている業界は難しいかもしれませんが、
営業職や事務職はやろうと思えば、コロナウイルスが感染拡大する前からできたはずの在宅勤務。
なぜ、やってこなかったのでしょうか。
そして、宣言が解除されるとなぜ在宅勤務もしなくなるのでしょうか。
在宅勤務反対派の管理職からは、こんな意見が出されていました。
・サボっていても分からない
在宅勤務だと、パソコンの操作すらしていないかもしれない。
つまり、出社していて、最低でもパソコンに向かっている姿を上司が見ることで
仕事していると見なしていることになりませんか。
業務の成果が見えにくいのであれば、在宅勤務を導入するために
上司と部下とで話し合って目標を決める等、やれることがあるはずです。
そこを面倒くさがってやらないのは、仕事を怠るも同然です。
在宅勤務賛成派の私は、次のようなメリットを感じています。
・昼食代が浮く
・話す人がいないため集中できる
移動時間が無くなるということは、会社にとっても交通費を浮かせるというメリットがあります。
そして、電話やチャットがこない限り、話しかけられることも無いので、資料作成は集中して取り組むことができます。
もちろん、話題のコロナウイルスに感染するリスクも大幅に下がるのです。
これは、今までの当たり前を改革するチャンスなのです。
第1位 web会議
web会議も在宅勤務と同じくらい良い働き方だと思うのですが、
なぜ宣言が解除されると、在宅勤務と同様、元の対面型に戻ろうとするのでしょうか。
もちろん、下準備をしないweb会議は、進行が滞り、
最悪の場合、何のために会議をしているのか分からないという事態に直面することもあります。
ただそれって、対面型も同じことが言えますよね。
意思を決定する会議なのか、アイデア出しの会議なのか、
会議の目的をはっきりさせないことには、出席者は話の終着点がわからないのです。
好き放題、言いたい放題言って終わる会議は、
会議様式にかかわらず、目的が曖昧なことが多いです。
Web会議は、以下のメリットがあると感じました。
・発言中に割り込まれることが少なくなる
・雑談がなくなる
・ながら会議ができる
対面だと、人が発言している最中に、別グループで話をし始めるのを何度も目撃したことがあります。
Web会議であれば、基本的に発言している人以外、音声が入らないようミュートに設定するため、
発言時は常に一人の状態を保つことができます。
雑談もできないため、短い時間で会議を終わらせることも可能です。
万が一、無駄だと感じた会議があれば、パソコン上で別のことをすれば良いのです。
何のために行っているのか分からない会議を真面目に聞くくらいなら、
他の業務に取り組んだ方が、会社が求める生産性もグンと上がるはずです。
いざとなれば「電波状況が悪くて聞き取れませんでした。すみません」でOKです。
時には、そのままフェードアウトしてみて、
自分が本当に参加しなければならない会議なのか、断捨離してみても良いかもしれませんね。
個人的には、情報共有の会議は後からでも、資料で確認できるので
ボーナスタイムだと思っています。
まとめ
終わりが見えない新型コロナウイルスは悪いことばかりではなく、
働き方を見つめ直す、良いきっかけを与えてくれたと思います。
今まで当たり前だと思って、考え直すこともなかった働き方は、
まだまだ改善する余地があるのだと気付かされました。
今後、少子高齢化が加速し、共働きする人は増加すると思います。
家族も仕事も両立させるには、柔軟な働き方がより求められることでしょう。
年齢が上がるにつれ、変化を嫌う傾向にあるように思いますが、
私は与えられた機会を逃さず、新しい働き方を積極的に取り入れて
自由気ままに生きていこうと思います。
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