こんにちは!山崎たくわんです。
皆さんはおばあちゃん、おじいちゃんのことを何と呼んでいますか?
おばあちゃん、おじいちゃんでしょうか。それともあだ名でしょうか。
我が家のおばあちゃんは「象さん」と呼んでいました。
おばあちゃんのことをなぜ「象さん」と言うのか
なぜ、おばあちゃんのことを象さんという呼び方をしていたのか。
幼少期、父親に「体が大きいでしょ?象さんだよ!ほら、象さんだよ!」と刷り込まれたからです。
象さん自身は嫌がることもなく、むしろ、おばあちゃんと呼ばれるより象さんと呼ばれた方が老いも感じないのか気に入っている様子でした。
あだ名をつけられて嫌がる人もいるだろうに、他人に何と言われようともちっとも気にせず堂々としている姿がかっこよ過ぎた・・・
ちなみに、おじいちゃんは「お兄ちゃん」と呼ばないと反応してくれないお茶目さがありました。
今は亡き象さんですが、いつまでも残り続けるインパクトのある名言を紹介します。
「このサンタクロース!」
このセリフは、人に対して怒るときに放ったものです。
恐らく、意味合いとしては「馬鹿」なのですが、ストレートな表現を避けるために「サンタクロース」と言っていたそうです。
世間が思うサンタクロースとは、クリスマスになるとプレゼントをしてくれる人ですが、象さん一家は、怒るとき、叱るときに使われる言葉として認知されていました。
言霊という言葉があるように、「馬鹿」と言ってしまったら本当に言われた本人は馬鹿になってしまうかもしれません。
それを避けるために、「サンタクロース」と言い換えたのかもしれません。
誰も真実は知りませんが、独特な教育であったことに間違いありません。
象さん一家からしたら、クリスマスが訪れる度にサンタクロースが来ることを喜ぶ周囲の人たちが奇妙に思えたことでしょう。
お前なんか毎日来たところで何の役にも立ちやしない
象さんがとある病を患い入院することになりました。
息子(伯父)は心配して、毎日お見舞いに行きました。
その後、治療が無事に終わり、退院したあとのことです。
象さんは息子(伯父)に対して言い放ちました。
「お前なんか毎日来たところで何の役にも立ちやしない」
衝撃的な言葉に、伯父はしばらくの間苛立ちを隠せませんでした。
毎日良かれと思って、仕事帰りで疲れていてもお見舞いに来ていたのに、面食らってしまいました。
一見すると、言葉の暴力であること極まりないのですが、真意は別にあったのだと思います。
「お前なんか毎日来たところで、何の役にも立ちやしない」の本当の意味は、「毎日仕事に出ているだけでも疲れるのに、わざわざ私のために時間をかけてお見舞いに来るなんて申し訳ない。嬉しいけれど毎日は来なくていいよ。」という意味だったのかもしれません。
象さんの発言は、不器用なのか含みを入れているのかわからないけれど、何となくそんな感じがしました。
象さんの気遣い
時に象さんは、言葉にせず、人の見えないところで行動し、気遣いをしていました。
私の父親は自営業で、象さんと祖父の三人で働いていました。
ある日、祖父が他界したことで、父親の業務負担が増加しました。
忙しそうにする父親を陰ながら見ていた象さんは、父親のいないところである行動を取りました。
お客さんから電話が掛かってくると、仕事を必要以上に受け入れず、断ることをし始めました。
この行動は、後日、お客さんを通じて発覚しました。
利益追求よりも大事なものが何かってことを示してくれる象さん、偉大ですわ。利益追求に溺れる全企業に、この姿を見てほしい。
私もいつか象さんのようなカッコイイ女性になりたい
象さんが亡くなってから5年以上が経ちました。
象さんはストレートに物を申すところがあるので、時々怖く感じ、必要なこと以外話さず、会っても雑談はほぼなく、美味しいものを一緒に食べて過ごすことがほとんどでした。
ですが、象さんの発言にはインパクトがあり、自分にはできないようなことをいとも簡単にこなしてしまったり、他人から悪口など言われてもちっとも気にせず堂々とする姿が最高にクールでした。
私も象さん並みの鈍感さや、伝えるべきことは伝える精神を身につけたい!
太ることだけは避けたいので運動はしつつ、苦境に立たされたとき、象さんなら何という名言を放つか、どんな行動をするかを想像して、一歩ずつ前に進みたいです。
おわり
コメント