皆さんは、仕事で余計なひとことを言ってしまって後悔したことはありますか?
私はあります。
会議の時、ご飯を食べる時、四六時中、作業帽子をかぶっている上司のことを不思議に思っていました。
そこで、不思議に思った私は、思い切って上司に聞いてみました。
何で帽子外さないんですか?
すると、上司は声を荒げて、こう言いました。
禿げてるからだよ!!!!
言われた直後に「あ〜やっちまった・・・」と後悔しました。
上司は、頭がつるっ禿げであることがコンプレックスで、帽子が外せないということを汲まずに、余計な質問をしてしまったことを、後悔しました。
この出来事があって以来、その上司とは微妙な距離感が生まれてしまいました。
このように、無意識のうちに相手を傷つけてしまったことってありませんか?
私の場合、怒られたことで相手が傷ついてしまったということに気づけましたが、上司のように自分の気持ちをストレートに表せる人は多くありません。
むしろ、ほとんどの人が我慢していると思います。
気持ちや本音を隠しているということは、何が地雷なのか知る機会もないということになります。
無意識のうちに、人を傷つけてしまわないよう、今回は、私の実体験に基づいて、嫌だと思っても我慢してやり過ごしていることをご紹介します。
言われても悶々としたが愛想笑いして受け流したこと①
私は普段、鉄道業界で働いています。
1対9の割合で男性が多い、いわゆる男社会です。
そんな男社会において、人から余計なことを言われて悶々としたことがあります。
男性社員のA先輩から、ポスター貼りの依頼を受けた時に、次のように言われました。
僕が人に依頼しても上手くいかないけど、
女性の山崎さんだったら
皆、納得してくれると思うのよね
何に悶々としたか、お分かりいただけたでしょうか。
更にA先輩は、追い討ちをかけるように、私にこう言いました。
女性だから、ポスターを貼り付ける時も
バランスよく貼れるよね!
・・・お分かりいただけただろうか。
私は、不快に思いながらも、愛想笑いをして、その場を立ち去り、依頼を受けました。
A先輩に悪気は無かったと思いますが、あるワードが気になり、言われたことが頭の中でループしていました。
・・・うっせぇ、うっせぇ
うっせえぇわなああああ?!?!
言われて悶々としたが愛想笑いして受け流したこと②
別日に、またもA先輩から、余計な一言をいただきました。
それは、ものを包装している時の出来事でした。
私は、不器用で大雑把で、細かい作業が大の苦手です。
包装でリボンを綺麗に結ぶなんて、私にとっては至難の業です。
そんな作業をしている時に、A先輩が寄って、何度も何度もやり直している私の姿を見て、こう言いました。
山崎さん、女性なのに
リボン結び汚いね〜!!
・・・はああああ?!?!
うっせえうっせえうっせえわ!!!!!
女性だから綺麗でいないといけない理由が
どこにあるのですか?
と、心で呟きながら
私ったら女性ではないのかもしれないですね〜
あははは〜〜〜
と受け流しました。
言われて悶々としたが愛想笑いして受け流したこと③
男性社員のB先輩に、社内啓発ポスターの作成を依頼された時に起きた出来事です。
社内でポスターを作る時には、パワーポイントやワードを用いるのが通なのですが、Canvaを使うと、割とお洒落な画像を作ることができるとブログを通じて知ったので、これまでに例のない、お洒落すぎるポスターを作成しました。
そんなお洒落すぎるポスターを、B先輩にメール発信したところ、次のような返信がきました。
女性が作成すると、堅くなくて良いですね
・・・敬語だからって、聞き逃しませんよ。
性別に拘らず、ポップに作れる人って
この世に沢山いると思います
と思いながらも、そっとメールを閉じました。
女性社員に「〇〇だから」は言うな!
ここまで読んでくださった方なら、〇〇に何が当てはまるか、分かりますよね。
そうです。
女性社員に嫌われたくなければ「女性だから」とか「女性なのに」とか、言わない方が賢明です。
言うならジェンダー関係なしに、言ってくださいって話です。
山崎さんだったら
皆協力してくれるよ!
山崎さんがデータ作成すると
堅くなくて良いですね!
「女性だから」というたったこれだけのワードを除くだけで、かなり紳士的な発言になったと思いませんか?
人柄に関連づけて言ってくれると、嫌われなくなるどころか、好きになってしまうかもしれませんよね。
最後に
世の女性、男性は、女、男に産まれたくて産まれてきたわけではありません。
たまたま女性、男性として産まれてきたはずです。
そんな偶然起きたことに対して、他人に「もっと女らしく」とか「もっと男らしく」とか、性別に縛られて行動範囲が制限されたり、勝手に幻滅されるのは、誰だって嫌ですよね。
少しでも多くの人が気持ちよく過ごせるよう、性の偏見を捨て、為人と向き合ってコミュニケーションできることを願っています。
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