こんにちは!山崎たくわんです。
今から10年以上前の話。
私は大学生の頃、100人以上が所属している軽音楽部に入部しました。
軽音楽部には、私のように大学から楽器を始める人も多く、特に人気だったのはギターやボーカルなどの花形のポジション。
ただ、全員がギターやボーカルをやっていては、バンドとして成り立ちません。
そんな中、気づけば私は、比較的人気のなかったエレキベース担当になっていました。
過去に男子にいじめられた経験があり、恋愛とは縁がないだろうと思っていた私が、まさかこの選択が、後に人生最大のモテ期へ繋がるとは思ってもいませんでした。
ベース練習は正直めちゃくちゃ地味
大学4年生で人生最大のモテ期を迎えるまで、私はひたすら地味な基礎練習を積み重ねてきました。
一応、音楽経験はありました。
3歳から12歳までピアノを習い、中学・高校では吹奏楽部でトロンボーンを担当していたので、楽譜を読むことやチューニングなど、基礎知識はある状態でした。
ただ、それでも初めて弾く楽器は別物。
ベースは、以下の動きを同時に行う必要があります。
・右手で弦を弾く
簡単そうに見えて、実際やってみると全然うまくいきません。
指の腹は痛いし、思うように押さえられない。
右手の力加減も安定せず、音量はバラバラ。
弾いてみて初めて、「ベースって意外と難しいんだな……」と痛感しました。
だからこそ、私が今までの音楽経験で学んできた原点に戻ることになります。
結局、上達するには基礎練習しかない。
私は教本を買い、持ち方やフォーム、弦楽器特有の奏法を一つずつ覚えながら、メトロノームに合わせてひたすら練習しました。
弾けないフレーズはテンポを落として、弾けるようになるまでひたらすら繰り返す。
弾けるようになったら、少しずつテンポを上げていく。
本当に、地味な練習でした。
でも、私はどうしても早く上手くなって、演奏したい曲を弾きたいという思いから、大学の講義中では、机のフチに右手の親指を置き、机をベースの弦に見立てて、人差し指と中指を動かしていました。
今思うと、かなり怪しい大学生です。
弦をガン見していた私が「澄まし顔」で弾けるようになるまで
ベースを始めたばかりの頃は、当然ながら弦をガン見しないと弾けませんでした。
とにかく手元を見て指を動かすことに必死でした。
そんな初心者が、地道な基礎練習を積み重ねたことで、少しずつ弦を見なくても弾けるようになっていきました。
次第に「初心者にしては上手いよね」と評価されるようになり、同級生や先輩、後輩からコピーバンドを一緒にやってほしいというお誘いも増えていきました。
曲数をこなしていくうちに、ますます演奏に余裕が出てきて、気づけば観客のほうを見ながら弾けるようになっていました。
同時期に始めた同級生たちが、まだ必死に弦を見ながら演奏している中、私は完全に調子に乗っていました。

私はこの軽音楽部におけるハマ・オカモトです
くらいの気持ちで、観客を見ながら澄まし顔で演奏していました。
学生時代の映像ではないですが、“ハマ・オカモト感”の名残がある動画をご覧ください。
そして人生最大のモテ期がやってきた
ベースを始めて4年。
ついに、人生最大のモテ期がやってきました。
きっかけは、あまり接点のなかった同級生から、突然コピーバンドに誘われたことでした。
話を聞くと、他のメンバーがミスチル好きで、いろんなメンバーとバンドを組んではいたものの、練習をサボる人も多く、なかなか理想通りの演奏ができなかったらしいのです。
そこで、「新しくちゃんと弾けるベーシストとして参加してほしい」という話になりました。
ただ、当時かなり調子に乗っていた私は、
「ミスチルっていい曲だけど、ベースあんまり動かなくない?私の無駄遣いじゃない?」
「せっかくだし、ベースがかっこいい曲もやらせてほしい」
という、謎の条件を提示。
今思うと、かなり面倒くさいベーシストです。
そんな感じで始まった新バンドでしたが、練習は意外なくらい楽しく、刺激的でした。
ちなみに、謎の条件をバンドメンバーが快く飲んでくれて、ベースがよく動く曲もやらせてくれました。
そんな思い出の曲をご覧ください。
音楽を通じて、ミスチルのコピーを希望していた同級生(後に夫となる)とのやり取りが面白く楽しかったのです。
茶々を入れたり、入れられたり。小学生みたいな絡みをずっとしていました。
気づけば私は、ミスチル好きの同級生に好意を抱くようになっていました。
ただ、軽音楽部での恋愛って、結構ややこしいんです。
歴代の先輩たちが、
付き合う
↓
別れる
↓
また部内で付き合う
↓
周囲がざわつく
みたいな流れを何度も見てきました。
恋愛相関図を作成してみたら、鳥の巣みたいな複雑な線が絡み合う見た目になるくらいに関係が複雑化していました。
「バンドに恋愛感情を持ち込むのは危険」という空気感が、なんとなくありました。
だから私は、ミスチル好きの同級生に対する好意を認めないようにしていました。
NARUTO展と東京タワー
ライブを無事成功させたあと、打ち上げも兼ねてみんなで遊びに行こうという話になりました。
ちょうどその頃、六本木で「NARUTO展」が開催されていて、メンバー全員NARUTO好きだったこともあり、みんなで行くことになりました。
もちろん展示も良かったのですが、正直、それ以上に夫とのやり取りが楽しくて、NARUTO展の記憶は皆無に等しいです。
その後、「近くに東京タワーあるし、折角だから階段で登ろうぜ!」
という大学生特有の悪ノリが発生しました。
約600段。所要時間15分。
普段なら絶対に断りたいイベントです。
でも、その日は断ることもせず、「大人の階段のーぼるー♪」が脳内再生され、一心不乱に階段を登っていきました。
好きな人がいて、仲の良いバンドメンバーがいて、楽しい関係性を築けていたからなんでもできたのだと思います。
ラブストーリーは突然始まった
就活も控えていたため、ミスチルのコピーバンドは一旦活動休止になりました。
……が、恋愛は休止しませんでした。
ある日、バンドを誘ってくれた同級生から突然連絡が来て、ご飯へ行くことになりました。
ミスチルのコピーバンドの話や、NARUTO展の話など、他愛のない会話をして、その日は普通に終わると思っていました。
問題は帰り道です。
私の最寄り駅まで送ってくれたあと、突然告白されました。
あまりにも予想外すぎて、私はその場で返事ができませんでした。
なぜなら、その同級生のことを恋愛目線で見ていなかったことと、ミスチル好きの同級生のことが気になっていたからです。
そこで私は、自分の気持ちを確かめるため、今度はミスチル好きの同級生と二人でご飯へ行くことにしました。
恋愛っぽい空気になるかと思いきや、結局NARUTOの話で盛り上がって終わりました。
当時の私は、相手がどう思っているのか全然分かりませんでした。
ただ、当時ミスチル好きだった同級生が夫となり、改めて当時の気持ちを聞いてみたところ、
「あの頃、好意を持ってたから、わざと小学生みたいな絡み方してた」とのこと。
転ばせようとしてきたり、しょうもないちょっかいを出してきたりしていた理由が、数年越しに判明しました。
その後、私は友人に相談しました。
「バンドを誘ってきた同級生(後に彼氏となる)とミスチル好き同級生(後に夫となる)、どっちがいいと思う?」
すると返ってきたのは、
「バンドを誘ってくれた同級生一択じゃない?」という意見。
私はその言葉を信じ、付き合うことにしました。
それを知ったミスチル好き同級生(現夫)は、今までみたいな小学生ノリの絡みをしてこなくなりました。
そのとき初めて、「あれ、やっぱり好意あったんだ……?」と、半信半疑ながら思ったのを覚えています。
そんなこんなで、軽音楽部 禁断の恋愛〜三角関係〜
いわゆる“ドリカム状態”は幕を閉じたのでした。
ベースは人間性が最大限に引き出せる楽器だと思う
ここまでモテ期が到来した理由は何だったのか。
当時ミスチル好き同級生だった現夫に聞いてみたことがあります。

もし私がベースを弾いてなかったら好きになってなかった?
すると、

それは分からないけれど、一理あるかもしれない
とのことでした。
私はこの答えに、少し納得しました。
ベースは、ギターみたいに前へ前へ出る楽器ではありません。
ボーカルみたいに常に注目を浴びるわけでもないし、派手なソロで会場を沸かせる場面も少ない。
でも、ベースがいないと演奏は成立しない。
ドラムと噛み合いながら土台を作って、ギターやボーカルが気持ちよく演奏できるよう支える役割があります。
しかも、時々めちゃくちゃ美味しいフレーズを持っていく。
私は、ベースは少し人間関係に似ているなと思います。
自己主張が強すぎる人より、空気を読みながら自然に場を支えることができる人のほうが、魅力的に感じたりする。
ベースを弾いている人には、そういう“余白”みたいな魅力が乗るのかもしれません。
だから私は今でも、「何か楽器を始めたい」という人には、ベースをおすすめしたいです。
地味だけど奥が深い。そして、案外モテます。
おわり!






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